スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オレステス@シアターコクーン

オレステス@シアターコクーン
東京千秋楽
20061004173602.jpg

(作) エウリピデス
(演出)蜷川幸雄
(出演)藤原竜也 中嶋朋子 北村有起哉
    香寿たつき 吉田鋼太郎 瑳川哲朗 ほか。

 東京千秋楽。
不貞を働き夫を殺した実の母を手に掛けた息子オレステス。
手を下してはいないがけしかけた姉エレクトラ。

 父の敵を討つべし、という神の声に従った自らを正義と信じるも、罪の大きさに苛まれるオレステス。
人を殺したものは追放するべき、オレステスは母を追放すべきであったとし、むしろ母殺しは大罪である、という法。
町の人々から今にも死刑の宣告が下されようとしている。

実の母の双子の妹ヘレナ。
彼女の美しさと不倫が原因でトロイ戦争が勃発。
夫である姉弟の叔父・メラネオスはその原因であるヘレナを助けるため
オレステスとエレクトラの父の力を借りておきながら保身に走る。

自分は神の声に従っただけ、なぜそれが悪い。
ひたすら自己弁護に終始するオレステス。

弟がかわいそう。
ひたすら自らの運命の残酷さを訴えるエレクトラ。

ついでにふたりの理解者として支える唯一の味方・友人ピュラデス。
彼とオレステスで民衆に無実を訴えるも説得に失敗。
家に火を放ち、ヘレナを殺害し娘を人質に取り
叔父・メラネオスに処刑の撤回を求める計画を思いつくのはエレクトラ。
怖っ。
襲撃中に消えるヘレナ。

で、ラスト。
神が登場し大団円。
神のお気に入りの美女へレナはなんと天界の住人に。
なにそれ納得いかない。
と思ったらヘレナは神の子だそうで。
神様出ちゃったー、っとたまげるも
まあギリシャ悲劇だからね、あるだろうね、っと無理やり納得。

 ラストのビラ。
客席にふりそそぐ紙・紙・紙。。。
報復合戦の国々の国旗と日本語訳された国家。

 人の力を超えた大きな存在が力ずくでハッピーエンドに。
・・・っていう位のびっくり仰天なことが起きなければ、
今の世界の報復合戦も終わらない。

 帰りの車で反省会(?)。
神様出ちゃったよ~、ギリシャの歌舞伎みたいなもんかね、
いやー、神様が人間臭いとこは日本の神話と全く一緒、
どこでも昔っからおんなじようなことをやってるんだねぇ人間は。。。
ところでいつ頃書かれたんだろう、エウリピデスっていつの人??
800年前とか?

。。。な~んて言っててパンフ見たら。
!?!?
紀元前480年生まれだって。わお。
こりゃまた。紀元前って。

 戯曲に関しては、そういうことで。
大きな物語の一部分。民衆への教育とモラルについての話。
それにしても、神さまやりたい放題。
 神の指図で不貞の母を手に掛けるオレステス。
それが神の意思だとしたら、その前のヘレナ発端のトロイ戦争やら何やらだって
全てが神の掌の上なのではないかなぁ、とか思っちゃって
人はただ神の意のままに操られているだけ??
。。。とか思っちゃうと、ねぇ。
 ということで、戯曲についてはそんな感じで。
紀元前だから。

 演出。
屋敷を追われ、廃人同様のオレステスと姉エレクトラ。
エレクトラの訴えに降りそそぐ雨・雨・雨。
結構な豪雨。
風こそないからまっすぐに落ちているけど、こりゃ大変だ。
エレクトラ・中島朋子さん寒そう。
オレステスもずーっと上半身裸で。
コロスのユニゾン台詞に賛否両論あるようだけど
登場人物でもあり、物語を見届ける眼であり、体現者であり。
円を作ってのダンスの振り付けが軽くコンテンポラリーで
表現したいことはよくわかるけど、ちょっとウケたりしつつ。
 紀元前の作品を今上演する意義。
学ばない人間達。
 
 役者さんが皆さん健闘。
藤原竜也のオレステスは姿勢が気になるも力を上げてるなーっという感じ。嘆きの芝居も良いけど、次回はぜひ楽しく。ってロープか。無理そう。
楽しいの出てほしいなぁ。痛快活劇みたいなの。

“身毒丸”藤原初演が1997年。
うわー。時間も経ったなぁ。
若かったなぁ。自分もね。
ということで、これからも楽しみ。
もれなく藤原竜也の舞台を観続けてるのはちょこっと自慢♪

中島朋子。
“~将門”の芝居がねちねち系で好きになれなかったけど
今回はなんか良かった。突き抜けてて小細工無しで。
幸せな役の似合わない人だなぁ。

あと、メネラオスの吉田鋼太郎さんが橋本じゅんさんに見えて
しょうがなかったです。
顔の大きさ加減と足の長さがポイント。立ち方も。
そしてかつら。
全般に違和感が。かぶってる人は。
日本人がやるんだから、なんか無理しなくて良いのにね。
別に良いけど。


追記。
生パーカッションの効果音はなかなか。
生の物というのはそういうもの。

舞台の中央の扉に書かれた×(ばつ)について。
たまたま開演前に渋谷歩いてたらあった×。
もちろんこれから見る芝居に同じものがあるとは知らない。
入ったこともある民族系の雑貨店の入り口に大きく木が×に打ち付けてあった。
『これじゃーお店の人も入れないじゃんねぇ』
と言ったら
『貸主(が打ち付けた)なんじゃない?』
。。。

自分の物(利用していた=相続するはずたった財産)を剥奪された象徴?としてちょっと怖かった。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

caco♪

  • Author:caco♪
  • お茶と芝居と音楽の日々。
    娘が生まれ、ハンドメイド魂に火がついたかも??
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。